サイトアイコン 懐古主義者の暇つぶし

マイクをつなぐケーブル

仕事の関係で、何となくマイクを扱う事が多くなった。

マイクと言ってもそんな高度なものではなく、ちょっと音楽やってる人なら何本か持ってるレベルのやつ。マイク自体はどうでもいいんだけれど。

マイク自体はXLRだけれど、つなぐ先はXLRだったりフォーンプラグだったり、ミニフォーンプラグだったり。フォーンも2極だったり3極だったりと色々。

どうやってつなげばいいのか

コネクタが色々あるなぁ。と、まぁ、つなげればいいんだけれど。で、どのケーブルを用意すればいいの?っと、色々見てるとそう簡単じゃないってのが見えてきた。伝送方法のバランス伝送、アンバランス伝送の違いだったり、電源供給の有無、供給方法もファンタム電源だったりプラグインパワーだったり。まぁ、単純に繋げりゃいいじゃん!ってわけにはいかないらしい。

具体的には…

こういうやつとか。

こんなやつとか。付属品もいろいろだし、売っているのもいろいろ。普段から使っている人には当たり前なのでしょう。どのパターンでどれを使うとかという注意書きなんてどこにも書いてないというか。初心者には不親切仕様。

電源供給がいるのか?いらないのか?

まずマイクの場合、電源供給がいるのかいらないのか。そこから確認するらしい。

まぁ電子工作をしている人間からすると当たり前の帰着ではあるけれど。Dynamic Micは電源不要。コンデンサマイクは電源が必要。という区分で良さそうである。

手持ちだと、SHURE SM58とかのDynamicタイプは電源供給不要と。むしろ電源供給しちゃダメと。

逆に、audio-technica PRO42なんかはコンデンサマイクなので、電源供給が絶対に必要。しかも、こいつ自体はファンタム電源を供給しないとだめ。と。

同じ電源供給が必要なタイプだけれど、SONY ECM-PCV80Uの場合、ファンタム電源を供給してはダメ。と、こいつはプラグインパワーなので、ファンタム電源をくれてやるとマイクが死んでしまいます。

全部XLRコネクタで物理的にはつながってしまうし、コネクタにも素性が記載されているわけではないのでかなり厄介です。わかっていれば簡単にわかるんですけど。知らない人が適当に繋ぐと失敗するという話で…。

XLRコネクタの結線方法

マイク側がXLRコネクタで受け側がXLRコネクタの場合は何も考えずにストレート結線すればいい。ファンタム電源をくれてやるならXLRコネクタの直結が必須なので、コンデンサマイクなら直結って話。問題なのは、マイク側がXLRコネクタなのに、受け側がXLR以外のコネクタの場合です。まぁ、ダイナミックマイクとかって話ですね。

受け側が3極コネクタの場合

3極のフォンコネクタ。いわゆるTRS標準タイプコネクタの場合は、こんな感じでつなぐらしい。

繋ぐ場合もバランス入力とアンバランス入力の場合で接続が違うらしい。上がアンバランス、下がバランス。マイクの場合は通常は上の結線となる模様。上のタイプのアンバランス接続のコネクタがつながっていたらおおむねプラグインパワーな子。

とはいえ、通常のダイナミックマイクを買った場合についてくるコネクタは2極が付いてきます。そっちはというと…。

受け側が2極コネクタの場合

基本的に3極のアンバランスの時と接続的には一緒。こんな感じの様です。

機器によって接続法が指定されているようだけれど、どうも、上の方の接続方法が多い様ですね。

受け側が4極コネクタの場合

参考まで最近のPCにマイクをつなごうとすると、XLRとも2極コネクタでも3極コネクタでもなく、4極になってるんですよね。で、これも規格があると。

コッチもよくよく調べると、音声用のものと映像用のものがあり、それぞれ2種類の規格ものであるらしい…。iPhoneや最近の国内向けスマートホンなどはCTIAが一般的で、古めのものはOMTPものもがあると。ただ、あんまりこれは気にする必要なくCTIAで考えればいいらしい。

まぁ、そういう意味では、コンピュータの場合はAUDIOのCTIAだけをターゲットにすればいいらしいので、それはそれで簡単な話っぽい。

なので、プラグインパワーのマイクの場合、適当に線をつなげば使えるらしい。

変換コネクタで4極コネクタにプラグインパワーマイクをつなぐ

手元にあるSONY ECM-PCV80U。 色々な評判を聞くと「ホワイトノイズが多くて使い物にならない」って評判を聞きます。

えぇ、実際にPCに直結してみました。

結果から言うと、妙にノイズがひどくて…あれ?って感じです。

でも、これ。実はちょっとした理由がある模様で、PCV80Uに関して言うとプラグインパワーで印加すべき電圧は4V前後。PCのコネクタから出ている電圧は1.5V前後。多分、電圧とか電流とかが足りてないという状況がある様なんですよね。

4極に変換せず、TRSのアンバランス接続のケーブルでEDIROL UA-1EXに接続したら…あらびっくり。かなりきれいな音が入ってきます。ナレーションをとるのであればかなり上出来な素直な音です。専用のUSB箱経由なら問題ないのはその辺の兼ね合いなんでしょうね。

ケーブルもいろいろですが、想像で結線しても諸条件でそのままうまくいくとも限らないようですねぇ。

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