<= 1.DOSエミュレータの導入と日本語化 | 3.動作に関する検証 => |
まず当然ですが MARS for MS-DOS の準備をします。これは一時配布元である作者のページ「SWAのWebページ」の「ソフトウェア置き場」からダウンロードしてくるのが一番簡単だし、なにより最新版を手にいれることができるのでお勧めです。すでに MARS for MS-DOS を導入されている方はそのまま流用しても問題ありませんが、念のため最新版が公開されていないかを確認してみるのもよいかもしれません。
このときCE機上から直接ダウンロードしても問題ありませんが、ファイルは LHA圧縮されていますので、アーカイバを準備する必要があります。LHA形式ファイルを伸張するWIndowsCE用のソフトウェアとしては TascalSoft の「TascalLha」が有名です。余裕があるなら導入することをお勧めします。
もちろん母艦上でダウンロードし、ファイルを伸張した上で CE機に転送しても問題ありません。むしろ不要なファイルを CE機に置く必要がなくなるのでかえってよいのかもしれません。ファイルの伸長は「MARS for MS-DOS Windows で使うには?」などに目を通しておけばよいでしょう。
私は母艦上で最新版をダウンロードし、母艦上でのカスタマイズを済ませてから必要なファイルのみ CE機に送るようにしています。
本体マニュアルである MARS.TXT の 2-4 でも触れられていますが、もともと MARS for MS-DOS は NEC98 用に作成されていた関係もあり、データファイルの路線名や駅名などのデータの一部が正しい漢字で表示されないことがあります。表示部分が正しい漢字で表示されないだけで動作自体には問題がありませんが、やはり気になるものです。この問題を解決するため MARS for MS-DOS にはデータファイルを変更するためのパッチプログラムが同封されています。 marssdnj.com がそのパッチプログラムです。WindowsCE ではパッチプログラムを適用したときに正しい表示に見えます。せっかくですから正しい表示で利用したいものです。
パッチプログラムの適用方法ですが、いたって簡単です。 MARS_SD.DAT が存在するディレクトリ(フォルダ)でパッチプログラムを実行するだけです。Windowsであればアイコンをダブルクリックするだけでよいですし、コマンドプロンプト上から実行しても問題ありません。パッチプログラムを実行すると $ARS_SD.DAT というファイルが新たに作成されます。このファイルはパッチ適用前のファイルのバックアップであるため、消してしまって問題ありません。またパッチプログラム自体もプログラム実行には必要ないため消してしまって問題ありません。
Ver 4.46からデータファイルは新JISが基本となりました。そのためパッチプログラムを実行する必要はなくなりました。
いよいよファイルを CE機上に転送します。CE機ではメモリ容量が限られているためできるだけ利用するファイルのみを選んで送りたいものです。
私の場合 MARS 用のディレクトリを準備して、その場所に必要なファイルを置くこととしました。\Storage Card\DOS\mars (PocketDOS内では c:\DOS\MARS に見える) というディレクトリをつくりファイルを置くことにしました。
まず最低限必要なファイルを送る必要があるでしょう。以下のファイルが最低限必要となります。
ファイルの転送がすんだらあとは実行するだけですが、せっかくですから使いやすくしておいたほうがよいでしょう。特に画面表示が 640*240 と狭い機種をつかっていると結果表示をさせるときに画面がスクロールしてしまい、全部を見ることができなくなることがあるのです。
MARS for MS-DOS では画面が狭い機種のためにオプションが準備されています。それはオプション -L なのですが、毎回指定するのは面倒なものです。そのほか私は路線名入力ではエイリアスを使わなくしたり、次接続路線候補でできるだけ余分な候補を表示させないオプションを常用しています。また結果をファイルに出力するときファイル名を指定することにより、実行場所によらず結果出力ファイルの位置を決められるので同様にオプションを利用します。毎回起動時にオプション全部を指定するのは非常に面倒ですのでこの問題を解決するためにバッチファイルを作成してしまいました。
バッチファイルの構成は非常に単純です。私は以下のような構成にしています。
mars.bat
@echo off c:\dos\mars\mars.exe -A -V2 -L -O c:\dos\mars\mars_out.txt |
<= 1.DOSエミュレータの導入と日本語化 | 3.動作に関する検証 => |