Last Up Date : 2004-03-28
Since : 2003-03-09

MARS for MS-DOS を WindowsCE 環境で動かす


Agenda.

0.導入
1.DOSエミュレータの導入と日本語化
2.MARS for MS-DOSの導入とカスタマイズ
3.動作に関する検証
4.Tips

<= 2.MARS for MS-DOSの導入とカスタマイズ 4.Tips =>


3.動作に関する検証

 早速実行です。PocketDOSを実行すると以下のような画面が表示されます。



 エミュレータ導入時にも触れましたが、この画面が出ているときに Altキー を押しっぱなしにすると起動が早くなるようです。
 レジストが終了していないと、このあと30秒またされます。そのあとほっておくと、以下の画面になります。レジストしていると30秒ほどでプロンプトが表示されるので、レジストしていないと1分程度でしょうか



 この画面ではなにがなんだかよく見えませんね。これは右下のルーペのマークをタップすると以下の画面に変わります。表示モードが変わって、内容が見やすくなりますね。



 ここで、いよいよ実行です。「mars」と入力すると、以下の画面にかわります。この画面では必要なファイルが読み込まれています。



何回か画面が再描画されることがありますが、40秒弱で以下の画面に安定します。



 いよいよ計算をしてみましょう。今回は「大宮→宇都宮」を例として運賃計算を行ってみましょう。

 大宮を入力ですので、「oomiya」と入力すると、画面の再描画がかかりますが以下のような表示になります。



 確定のため「enter」を押すと、駅名の検索が行われ結果が表示されます。約6秒かかりました。



 同様に宇都宮を入力します。今回は路線名表示などが必要なため、15秒ほどして以下の画面に変わります。



 あとは路線名を入力する必要がありますが、今回はショートカットをつかって、SHIFT を押しながら "E" を入力します。このときしっかりSHIFTキーを押さないと、うまく入力されないことがありますので、ご注意。もちろん路線名を入力しても大丈夫です。



 今回路線名の入力はこれで終了ですので、確定します。「enter」を押すと何度か画面の再描画が行われますが、25秒ほどで以下の画面に安定します。



 これで運賃計算が終了です。ここで「enter」を押すと次の計算に移るわけですが、やはり何度か再描画がかかり、16秒ほどで次の計算が可能になります。

 以上で一連の計算までの流れは終了です。途中の説明でも書いた通り、計算結果を出すためには非常に時間がかかります。よって、複雑な計算にはあまり向いているとは言えません。旅先の宿でゆっくり計画練るときとか、ちょっとした精算のための計算をするとかの用途に限られるでしょう。

 ただ、原因は謎ですが、ずっと MARS for MS-DOS を起動しつづけるとだんだん処理速度が速くなります。だいたい 3回ぐらい運賃計算が終わったころにはストレスが6秒程度かかった駅名検索が2秒程度で終わるくらいになります。このぐらいの速度が出ていると、ストレスもあまりたまりません。


 さて、簡単な計算はできるようになりましたが MARS for MS-DOS の特徴でもある複雑な運賃計算に対応できるのでしょうか。
 実際に複雑な運賃計算をしてみればよいですね。ベンチマークとして「最長片道切符」の計算を行ってみたいと思います。この計算ができるようならたいていの運賃計算は可能でしょう。
 幸い MARS for MS-DOS を使った最長片道切符の計算結果は公開されています。この計算結果と一致すれば問題ないでしょう。
 計算時間は路線名の入力と接続駅の入力量によって変化します。今回は公開されている計算結果からすべての路線名を入力し、また接続駅については経路を確定するために表示されている駅のみを入力することとしました。
 先ほどもちょっと触れましたが、何回か連続して使っていると表示が速くなる現象が現れます。しかし今回は実験のために改めて起動しなおして、表示が遅い状態での実験を行いました。

 まず,発駅と着駅を入れます.「稚内」から「肥前山口」ですね.



 次はずらずらと路線名を入力していきます。次接続駅ショートカットを使っても良いのですが、普段はローマ字入力を使っているので今回もそうしてみます。



 やっと東京駅まで辿り着きました。先は長い。



 全部入力終了。ちなみに路線名入力開始から40分かかりました。まったくもって暇人ですね :-)
 さて、早速運賃計算実行です。



 計算結果はすぐに表示が始まりました。全部表示されるまでに10秒ほどです。思っていたよりも速い。それにしても全部表示しきれていないですね。
 計算結果を調べてみると、公開されている結果とまったく同じとなりました。つまり,複雑な運賃計算にもちゃんと対応できるということですね。
 表示が速くなればもっとよいのですが、こればっかりはどうにもならないのでしょう。


 これでいったん検証を終了したいと思います。実用に耐えるかどうかは微妙ですが、いざというときのために入れておくにこしたことはありません。

 みなさんも WinCE で MARS for MS-DOS をつかってみませんか?



 本ドキュメント中の画像取り込みには 伊藤栄一郎氏作の CaptCE を利用しております.


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