Last Up Date : 2006-02-05
Since : 2006-02-05

MARS for MS-DOS を DRDOS で動かす


Agenda.

0.導入
1.DRDOSの入手
2.関連ドライバの入手
3.起動ディスクの完成
4.起動実験と MARS for MS-DOS のインストール
5.Bootable CD の作成
6.Mac OS X(PPC)で動かす

<= 0.導入
2.関連ドライバの入手 =>


1.DRDOSの入手

 まず、 DRDOS について簡単に説明します。

 DRDOS は MS-DOS の互換となる OS です。互換の OS ということから、MS-DOS で動作するソフトウェアは大抵動作するようです。
 MARS for MS-DOS は MS-DOS 用のソフトウェアですので、 DRDOS 上で動作する可能性が高いと言えます。

 MS-DOS の販売およびサポートが停止されている現在では、貴重な環境とも言えるでしょう。DRDOS を法人で利用する場合は、ライセンス購入する必要があります。しかし、どうやら個人が評価用に使う場合には、無料で使い続けることができるようです。
 法人利用でライセンスを購入する場合は、公式ページである http://www.drdos.com から情報を得ることができます。
ただ、公式ページでは個人利用向けのファイルの情報は得られません。そこで、非公式のサポートページである http//www.drdos.net をあたります。

 それでは、作業を開始……と行きたいのですが、作業環境を説明するのを忘れていました。
 私が準備した環境は Windows2000 がインストールされたデスクトップマシンで、フロッピーディスクドライブが付いています。近頃ではフロッピーディスクを使うこともほとんど無いため、ドライブが付いていないマシンも多いと思います。しかし、今回は DRDOS が動作する起動ディスクを作成することから、どうしてもドライブが必要となります。ドライブが無いマシンをご利用の方は、USB-FDでチャレンジとか……そこまでしてやることなのかはちと疑問ですかね。
 起動ディスクを作るということから、当然フロッピーディスクメディアも準備する必要があります。今時探すのは結構大変かも。

 さて、それでは今度こそ作業開始です。

 はじめに、非公式サイトから Download DR-DOS のリンクをたどります。2004年 1月 1日最終更新の版では 7.03 が公開最新バージョンのようです。バージョンに張られたリンクをたどると、ftp サイトに繋がります。ここから以下に挙げるファイルをダウンロードします。

 今後説明しやすいように、以下のファイルは c:\drdos というフォルダを作成し、保管してください。

 ダウンロードが完了したら、コマンドプロンプト(cmd.exe)を起動します。スタートメニューから "ファイル名を指定して実行(R)" を選択し、 "cmd" と入力し Enter。こうすると、黒い画面のウィンドウが起動します。
 コマンドプロンプトが起動したら、以下のコマンドを実行します。

> cd c:\drdos

 これで、先ほどダウンロードしたファイルが保管されている位置に移動し、作業が可能となりました。
 フロッピーディスクドライブにフロッピーディスクを入れ、以下のコマンドを実行します。

> diskcopy disk01.144 a:

 すると

Insert the DESTINATION disk in drive A:
and press a key to continue...

 と表示されます。ディスクを入れて何かキーを押せと言うことですね。ディスクがドライブに入っていることを確認し、何かキー(スペースあたりがよいかな?)を押します。すると

Copying 80 tracks, 18 sectors pre track, 2 side(s)
Writing to the distination disk

 と表示され、フロッピーディスクに書き込みが行われます。しばらく待つと

Make a copy of another disk? (Y/N)

 と表示されます。この表示が出れば書き込み終了です。別のディスクにコピーするかどうかを問うているので、 n を押下します。

 ここで、フロッピーディスクに何が書き込まれたのかを確認します。確認のために、以下のコマンドを発行します。

> a:
> dir

 すると、画面にはたくさんの(56個)のファイルが表示されます。

 本来なら、さきほど disk01.144 ファイルをフロッピーディスクに書き込んだのと同様、 disk02.144 から disk05.144 まで同じ作業を繰り返します。しかし、今回の作業で必要とするファイルは、そんなに多くありません。 disk01.144 から作成したフロッピーディスクに格納されている、以下の 3つのファイルがあればとりあえず用が足ります。
 あとで利用するため、この3つのファイルをコピーしておきます。コピーのためには以下のコマンドを実行します。

> copy command.com c:\drdos
> copy country.sys c:\drdos
> copy himem.sys c:\drdos

 コピーが完了したら、フロッピーディスクに入っているファイルを一度削除してしまいます。削除のためには、以下のコマンドを実行します。実行時には、フロッピーディスクドライブ(A:)であることを確認してくださいね。

> del *.*

A:\*.*、よろしいですか (Y/N) ?

 と表示されるので y を入力し、 Enter を押下します。

 しばらく待つと、フロッピーディスクの削除が完了します。

 これで DRDOS の入手と下準備が完了しました。ここで削除を行ったフロッピーディスクは後の作業で使います。

<= 0.導入
2.関連ドライバの入手 =>

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