Last Up Date : 2007-10-03
Since : 2006-02-05

MARS for MS-DOS を DRDOS で動かす


Agenda.

0.導入
1.DRDOSの入手
2.関連ドライバの入手
3.起動ディスクの完成
4.起動実験と MARS for MS-DOS のインストール
5.Bootable CD の作成
6.Mac OS X(PPC)で動かす

<= 4.起動実験と MARS for MS-DOS のインストール
6.Mac OS X(PPC)で動かす =>


5.Bootable CD の作成

 4.起動実験と MARS for MS-DOS のインストール までで、フロッピーディスクでの実行環境をつくることが出来ました。
 ただ、現実問題としてフロッピーディスクが搭載されている PC は少なくなっています。そのため、せっかくフロッピーディスクを持ち歩いていても、使うことが出来ない可能性があります。そこで、このフロッピーディスクをもとに、起動可能な CD (Bootable CD)を作成することとします。こうすることで、利用可能な環境が増え、さらに起動までの時間も短くすることが可能です。

 Bootable CD をつくるためには、いくつかのツールを使います。ツールの保管場所として c:\drdos\bin を準備してください。
 コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行します。

> md c:\drdos\bin

 Bootableをつくるためには、まずフロッピーディスクのイメージファイルを作成します。イメージファイルを作成するために、今回は dd for windows version 0.3を利用します。
 version 0.3 の Binary (dd-0.3.zip) をダウンロードします。
このファイルは ZIP で圧縮されているため、 UNZIP を使い伸張します。伸張したファイルから以下のファイルを c:\drdos\bin にコピーします。

 現在、上記の dd for windows version 0.3 はダウンロードが出来ないようです。リンク先の dd-0.5.zip をご利用ください。

 準備ができたら、コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行し、ディレクトリを移動します。

> cd c:\drdos\bin

 移動が完了したら、起動ディスクをフロッピーディスクドライブに入れ、以下のコマンドを実行します。

> dd if=\\?\Device\Floppy0 os=mars455.img bs=1440k
上記のコマンドは、誤りがありました。正しくは以下の通りです。

> dd if=\\?\Device\Floppy0 of=mars455.img bs=1440k

 しばらく待つと、 mars455.img というファイルが作成されているはずです。以下のコマンドを実行し、確認します。

> dir mars455.img

 ここで、ファイル名と作成時間、ファイルサイズ(1,474,560 bytes)が見られれば成功です。


 イメージファイルが出来たら、次は Bootable CD の形式のためのファイルに変換する必要があります。変換ためには mkisofs を利用します。
 mkisofs の日本語 (multi-byte NLS) 対応より Windows バイナリである cdrecord-1.9_NLS2-Win32.zip を入手します。このファイルは ZIP で圧縮されているため、 UNZIP を利用して伸張します。伸張したファイルはのうち以下のファイルを c:\drdos\bin にコピーします。

 現在、上記の cdrecord-1.9-NLS2-Win32.zip を入手できなくなっているようです。 リンク先 より cdrtools-1.10-win32-bin.zip を入手してください。

 コピーが完了したら、以下のコマンドを実行します。

> mkisofs -r -J -b mars455.img -c boot.catalog -o mars455.iso .

 しばらく待つと、 mars455.iso というファイルが出来ているはずです。以下のコマンドを実行し、確認します。

> dir mars455.iso

 ここで、ファイル名と作成時間、ファイルサイズ(3,096,576 bytes)が見られれば成功です。

 ここまで作成できれば、ひとまずフロッピーディスクは必要ありません。フロッピーディスクドライブから取り出しておきます。


 それでは、CD への書き込みを行います。CDライティングソフトを起動し、先ほど作成した c:\drdos\bin\mars455.iso を CD-R などに書き込みを行います。
 このとき、データファイルとしてではなく、イメージファイルとして指定します。

 B's Recorder GOLD5 ですと、以下の位置にイメージファイルをドロップしてください。

ドロップ位置


 念のため、ディスクアットワンスにて書き込みを行った方がよいでしょう。

 サイズが小さいため、すぐに書き込み作業は終了すると思います。作業が完了すれば、Bootable CD の出来上がりです。

 できあがった Bootable CD を早速試してみましょう。 Windows をシャットダウンします。次に、起動するときに BIOS を立ち上げ、起動順を確認します。 他の OS が含まれるデバイスよりも CD ドライブの優先度が高くなっていることを確認してください。

 先ほど作成した Bootable CD を入れたまま、 PC の電源を入れます。
 ちょっと待つと、フロッピーディスクよりも早く MARS for MS-DOS が起動するはずです。


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