MARS for MS-DOS は MS-DOS および互換環境で動作します。このことから DRDOS にて動作させることを前までに書きました。
動作には OS が MS-DOS との互換を求められるため、依然 Macintosh では動作させることが出来ません。しかし、こんな中でも何とかして動作させる方法もあります。それは各種エミュレータを利用し、エミュレータ上で DOS 互換 OS を動作させることです。この方法は、WindowsCE(H/PC) 上で PocketDOS を動かし、その上で MARS for MS-DOS を動作させた MARS for MS-DOS を WindowsCE 環境で動かすと同じですね。
そこで、今回は Mac OS X(10.4.4/PPC) にて MARS for MS-DOS を動作させる方法を書きたいと思います。
MARS for MS-DOS を Mac OS X で動作させるために、今回は QEMU と5.Bootable CD の作成で作成したディスクイメージを利用します。
QEMU は CPU をエミュレートするアプリケーションです。つまり、仮想的な PC をアプリケーションで実現するわけです。仮想的な PC にてディスクイメージで準備した環境を動作させることで、 MARS for MS-DOS を動かします。
まず、 QEMU の環境を整えます。Mac OS X にて実現する方法はいくつかありますが、GUI 付き環境で比較的容易に整備できる QemuX を利用したいと思います。
download ページから QemuX.dmg をダウンロードします。保管先はデスクトップとします。