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SFCの音源を鳴らしてみたい(その2)

SFCの音源を鳴らしてみたい(その1)の続き。

ひとまず、音を鳴らしてみたいの実現には、部品の調達が必要。
まず最初に重要な部品を調達します。

SHVC-SOUND 本体

これがないと何も始まりません。

調達

まずは、スーパーファミコン本体をゲットして、中から SHVC-SOUND を取り出す必要があります。
ただし、スーパーファミコンなら何でもいいわけではありません。
スーパーファミコンにはいくつかのバージョンがあり、外部的な見た目の差は極々小さいものですが、内部的には結構変わっています。今回取り出す APU も、初期型は別基板になっていますが、中期型・後期型は基板直接にかわっていて、お手軽に取り出しという感じにはならなくなっています。なので、初期版のスーパーファミコンを探します。

まぁ、いつも通りにハードオフに行ったわけですけど。

スーパーファミコン自体は、店によってだいぶ値段が違いますね。
ジャンクでも1,000円台に設定している店もあれば、300円程度で出している店もあり。
今回はどうせばらしてしまうし、初期型(古い方)を選択的に探す点からも、「ボロくて、黄ばんでる、安いやつ」を中心においてる店の方が確率高くていい感じ!と買い出しへ。

買う際のポイント

初期型を買う場合の一つの目安。

前期型は、前後に4つのゴム足が装着されていますが、中期型と後期型は後ろ側のゴム足が廃止されて前側2つになっています。

前期型は”Made in Japan”の表記になっている一方、後期型は”Made in China”になっているとのこと。中期型は”Made in Japan”なので、原産地表記だけでは前期型と確定判断はできないかも。

なかなか難しいけれど、前期型と中期・後期型を同時に持つと重さの違いがあります。前期型の方が重い感じ。

裏面ラベルのデザインが後期型は異なっています。前期型・中期型は「ご注意」から始まる警告文が書かれている一方、後期型は「注意」と三角に!のマークが表記されています。

という事で、ゴム足が4つある”Made in Japan”なやつを324円で購入してきました。

ユニットを取り出してみる

Nintendoロゴの部分だけ黄ばんでいない子。ハードオフで324円で嫁入りしてきました。
普通ならクリーニングして、ゲームができるようにとかいろいろ考えるのでしょうけど。
今回は、ゲームをつないで動作するかどうか(音が出るか)の通電チェックだけして、すぐに分解作業に。

本体を止めているネジは、いわゆる特殊ネジの「ラインヘッドの DTC-27」。手持ちのラインヘッドねじ用ドライバーであっさりと抜いていきます。

ネジを抜いて、カバーの上側をはずして基板等とご対面。

よっしゃよっしゃです。右上側にこんな感じのユニット “SHVC-SOUND” が搭載されていたらビンゴです。こいつは2か所、普通のプラスネジで止まっていますので、そこを抜き、多少力を入れながら上側に引っ張ってあげると…ユニットが外れます。

あっさりと外れました。これを活用します。

裏返して、金属シールドをマイナスドライバーでこじって開けてみます。これ、単にはまっているだけなので、こじれば簡単に開きます。

中のチップどもを確認。

・ Nintendo S-SMP (SPC700 CORE)
・ Nintendo S-DSP (SPC700 DSP)
・ LSI LOGIC LH5P832N-12T (CMOS 256K(32K x 8) pseudo-static RAM)
・ HITACHI HM9453100FP (32k SRAM)
・ NEC D6376 (2 channel 16-bit DAC)
・ JRC 2904 (Dual OP-AMP)

LSI LOGICがアメリカさんの香りがするも、ほかは和テイストですね。さすが、初期の任天堂製。 Made in Japanですから、日本調達の方が楽だったというだけの話なんだろうけど。

という事で、これで APU の確保は完了。
つう事で、ほかの材料を集めてみなければ。

という事で次回に続く。

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